ソフトバンク光の評判が悪い理由5つ

光コラボとはNTT東日本・NTT西日本が提供している光回線「フレッツ光」をプロバイダが借り受けて、いろいろな独自サービスをプラスして販売している商品のことです。たとえば、ソフトバンクの「ソフトバンク光」もそのひとつです。

800以上ある光コラボの中で、ソフトバンク光は2位の契約者数を誇りますが、口コミでの評判はけっして良くありません。むしろ「悪い」といえるぐらいです。お得なプランであるにもかかわらず、ソフトバンク光の評判が悪いのは、次のような5つの理由が考えられます。

1.ソフトバンクおうち割の条件

おうち割とは、自宅のインターネット回線とソフトバンクの携帯電話をセットで契約するとお得になるサービスのことです。ソフトバンクの公式サイトを見てみると、おうち割光セットというプランもあることがわかります。

注意しなければいけないのは、フトバンク光と携帯電話を契約すれば自動的に割引になるわけではないという点です。実際は、おうち割光セットの適用には「Wi-Fiマルチパック」「光BBユニットレンタル」「ホワイト光電話」などのオプションへの加入が必須になります。

したがって、おうち割を希望している人にはオプションをすすめるのは当然の話です。しかし、オプション加入が必須であることを知らない人も多く「当たり前のようにすすめられて不信感を抱いた」といった口コミは絶えません。

2.速度が遅い

光回線の速度はルーターのスペックによって決まります。ルーターは自分で購入しても構いませんが、プロバイダからレンタルする人も少なくありません。

ソフトバンクでも「光BBユニット」というルーターを月々467円のレンタル料金で提供しています。しかし「光BBユニット」のスペックはそれほど優れていません。一人暮らしならば十分ですが、家族での共有には向いていないのも事実です。

「光BBユニット」では、複数のデバイスをルーターに同時に接続しようとすると、どうしても通信速度が落ちがちです。そのため「ソフトバンク光は遅い」という口コミも多いのですが、じつは光回線そのものではなく「光BBユニット」の問題なのです。

3.IPv6オプションを利用しても遅いまま

IPoEとは、光回線からインターネットに接続するための新しい接続方法のことです。これまでのPPPoEという方式と比較して、回線が混雑しにくくセキュリティ面でも優れているといわれています。

一方、インターネットに接続している端末にはすべてIPアドレスという住所が割り当てられています。IPアドレスにはIPv4、IPv6という2種類の形式がありますが、IPoEのメリットが活かされるのはIPv6だけです。しかし、現在はIPv4からIPv6への移行期ということもあり、ほとんどのサイトはIPv4にしか対応していません。

そこで、優秀なプロバイダはIPv4 over IPv6という、IPv4でもIPoE接続可能なサービスを導入しています。ところが、ソフトバンク光ではこれを採用していないので、とくに混雑する時間帯の通信速度が遅くなってしまうことが多いのです。もちろん、ソフトバンク光でもIpv6オプションは用意されていますが、IPv4での問題を解決するものではないので、現在のところ、メリットはないといっても過言ではありません。

4.プロバイダのバックボーンの弱さ

ソフトバンク光のプロバイダはYahoo!BBしか選べません。他社の光回線プランのように複数のプロバイダから自分の好きなところを選択できるわけではないので要注意です。

しかも、ここ数年Yahoo!BBはCM効果などもあり急激に契約者が増えています。理論上、利用者が増えるほどプロバイダの基幹通信網の混雑を招き、通信速度も低下は避けられません。

人気に追いつくだけのバックボーンの拡張ができていない……そんなプロバイダの問題が解決されることが待たれます。

5.販売店が悪質

ソフトバンク光を販売する代理店は非常に数が多く、なかには悪質なところもあります。ソフトバンクからの報酬を目的として、乗り換え特典を強調して強引な販売をしたり、勝手にオプションを追加してきたりすることも少なくありません。ひどいケースでは詐欺レベルの対応もあるので注意しましょう。

まとめ

ソフトバンク光はお得なプランであることは事実です。しかし、人気プランゆえのデメリットも理解した上で契約をしないと、契約後「こんなはずではなかった！」ということにもなりかねません。

ルーターはソフトバンクから必ずレンタルしなければいけないものではないので、自分で購入するのも良いでしょう。ソフトバンク光ならではのメリットを活かせるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。