光回線と言えば、真っ先に思い浮かべるサービス名といえば「フレッツ光」という方も多いのではないでしょうか?
しかし、光回線はフレッツ光以外にも様々な種類があり、それぞれメリットやデメリットが存在しています。
今回は、改めてフレッツ光はどのような回線なのか?他の回線と比較してメリット・デメリットはどのようなものがあるのかということについて解説していきたいと思います。
この記事の目次
フレッツ光とは、NTT東西が提供するFTTH(ファイバートゥザホーム)です。
全国に網羅的に光ファイバーを張り巡らせている唯一の回線であり、2018年3月時点でのFTTHサービスのシェアはフレッツ回線が70%近くを持っています。
フレッツ光の回線サービスは、いくつか種類があります。ザッと紹介すると以下の通り。
ギガファミリー・スマートタイプ | 戸建て向けサービス。概ね1Gbpsで通信が可能。最新のルーターレンタルサービス付き |
---|---|
ギガマンション・スマートタイプ | マンション向けサービス。概ね1Gbpsで通信が可能。最新のルーターレンタルサービス付き |
フレッツ光ライト・ファミリータイプ | 戸建て向けサービス。最大100Mbpsで通信が可能。 |
フレッツ光ライト・マンションタイプ | マンション向けサービス。最大100Mbpsで通信が可能。 |
フレッツ光ビジネスタイプ | 主に企業向けのサービス。 |
他の光回線サービスとしては、auひかりやNURO光、eo光などのサービスが存在するが、これらの回線に圧倒的な差をつけてシェアを保有する理由とはどこにあるのでしょうか?
フレッツ光の契約が多い最も大きな原因は、光コラボサービスの躍進にあります。
光コラボとは光コラボレーションの略称で、フレッツ光回線を光コラボ事業者が自社サービスとして独自の特典をつけて販売を行うモデルの総称です。 ソフトバンク光やドコモ光がこの光コラボサービスに当たりますが、これらは全てフレッツ光の回線だ。
フレッツ光のシェアのうちの半分以上は光コラボによるもので、実にFTTH市場の40%近いシェアを光コラボが持っていることになる。
光コラボは、フレッツ光の回線を安く利用することができるだけでなく、携帯電話とのセット契約によって割引を受けることができるとあって非常に人気が高い。
――未だに「フレッツ光」を契約されているご家庭もあるようだが、ソフトバンク光やドコモ光に乗り換えたほうが圧倒的におトクだ。
auひかりやNURO光にないサービスとして、ひかりTVサービスがあるが、これはアンテナなしで地デジを見ることができる唯一の方法であるため、特に戸建ての家庭には人気が高い。
NURO光も、ソネットが運営・販売を行っているが、もともとはNTTの回線であるため、ひかりテレビサービスを利用することもできるが、現在は関東エリアのみでしか利用できない。
また、auひかりも『auひかりTV』というサービスがあるが、このサービスでは地デジを見ることができないため、フレッツ光テレビに比べればサービスとして微妙だ。
フレッツ光の人気は、光コラボ、ひかりTVの2つのサービスが支えていると言っても過言ではないだろう。
以下では料金や速度について他の回線と比較しながらメリット・デメリットはどこにあるのかということについてご紹介していきたいと思う。
まずは月額料金から比較してみよう。先にも紹介した通り、光回線はマンションに引く場合と戸建て住宅に引く場合とではサービスが異なるため、それぞれのタイプ別に代表的な回線と比較していきたい。 また、主要な光コラボの料金についても触れていきたい。
――早速一覧でまとめると以下の通り。
回線名 | 戸建て | マンション |
---|---|---|
フレッツ光 | 5,200円~ | 3,550円~ |
NURO光 | 4,743円~ | 1,900円~ |
auひかり | 5,100円~ | 3,800円~ |
eo光 | 4,953円~ | 4,953円~ |
ドコモ光 | 5,200円~ | 4,000円~ |
ソフトバンク光 | 5,200円~ | 3,800円~ |
ソネット光 | 4,600円~ | 3,500円~ |
比較してみると、「なんだ!光コラボにすると高くなる場合もあるじゃないか!」と読者の皆様は憤慨されるかもしれないが、単純に月額料金だけで比較してはいけない。 例えばドコモの携帯電話を持っていれば、ドコモ光で最大毎月3,500円の割引を、ソフトバンクの携帯を契約していれば、ソフトバンク光で1台あたり毎月1,000円の割引を受けることができるためだ。
ソフトバンクの契約内容によっては、ソフトバンク光を契約することで、むしろおトクになることだって考えられる。
単純に月額料金を比較してみると、フレッツ光は高くはないが、安くはないことがわかると思う。――割引を考慮すると、やはりフレッツ光よりも光コラボのほうがおトクだということもご理解いただけたのではないだろうか?
なお、NURO光の1,900円のプランは、デメリットも多いので詳しくは、「NURO光のメリットデメリット」を参考にしてみてください。
続いては、回線の速度で比較していきたい。
というのも、フレッツ光や光コラボは、以下のような口コミが非常に多い。
最近自宅の回線(フレッツ光マンション)の速度が遅くてOCNはもうダメかなと思っていたけど、試しにNGN網で速度測定しても同じくらいだったので、ダメなのはどうやらフレッツっぽい。ちなみに9.4~9.6Mbpsくらい。
— 枕木☆ (@makuragistar) September 3, 2018
ADSLやCATVの回線に比べて高速で通信ができる光回線だというのに、「遅い」という口コミが非常に多いのだ。
実際に回線速度の測定結果を公開しているサイトを見てみても、なかには32.2Kbpsという圧倒的な低速度の測定結果も見られた。 ちなみに携帯電話の通信速度制限がかかると、通信速度は128Kbpsとなるが、これよりも遅いということになる。お笑いだ。
流石に32.2Kbpsという測定結果に関しては、かなり古いルーターを使っていたり、どこかしら物理的な問題があるような気もするが、遅いという口コミが多いことも確かだ。
――ということで、以下では各回線ごとの実際の速度がどれくらいなのかをRadish Network Speed Testing測定結果元に平均値を算出してみた。
回線名 | 平均速度 | 中央値 |
---|---|---|
フレッツ光 | 84.3Mbps | 120.4Mbps |
NURO光 | 345.6Mbps | 216.2Mbps |
auひかり | 194.0Mbps | 173.5Mbps |
eo光 | 176.6Mbps | 154.7Mbps |
ドコモ光 | 85.2Mbps | 94.1Mbps |
ソフトバンク光 | 76.4Mbps | 92.3Mbps |
ソネット光 | 69.4Mbps | 102.3Mbps |
多少のバラツキはあるものの、光コラボやフレッツ光回線は他の光回線よりも速度が出にくい傾向にあるようだ。
フレッツ光もeo光もauひかりもベストエフォート1Gbpsの回線であるため、基本的にどれも同じ速度になるはずだ。
――しかし、1Gbpsの半分の500Mbpsも出ない上、約10分の1程度の速度になってしまっているのはなぜか?それは利用者が多くなれば自然と回線が混雑してしまうためだ。
そもそもだが、通信速度が遅くなる原因は、回線以外が原因であることが多い。例えばルーター。ルーターには転送速度というものが機種ごとにあり、最新の2万円程度する高性能なルーターでも800Mbpsが限界だ。 5,000円程度の安価なルーターを購入すれば、300Mbpsになる。そのため、まずここで光回線のフルパワーである1Gbpsの速度は物理的に出せなくなる。
もちろん、古いルーターを使っていれば遅くなるし、Wifiによる接続はさらに遅くなるため、例えば転送速度100Mbps程度のルーターを複数機器で利用すれば10Mbpsを下回る速度が出てもなんら不思議ではない。
――これ以上解説すると、本項のテーマから脱線してしまうので、詳しくは「インターネットが遅い原因」を参考にしてみて欲しい。
ともかく、フレッツ光は利用者が多いため、回線が混雑しやすい傾向にあり、他の光回線よりも速度が出にくい傾向にあることが分かった。
さて、ここまで速度や料金を比較してきたが、以下では上記で伝えきれなかった部分も含めてフレッツ光のメリットやデメリットについてまとめて解説していきたい。
フレッツ光のメリットは、なんといってもひかりTVだ。月額500円で専門のチャンネルを含めて様々なサービスを利用することができる。
昨今のVOD市場を見ていると、NetFlixやHuluの人気が高いが、ひかりTVでも十分にビデオ配信サービスを楽しむことができる。
また、フレッツ光ナビ編集部としては大したメリットではないと考えているが、プロバイダを自由に選択できることや光コラボに乗り換えのときに解約料金などはかからないこともメリットだ。
そもそも、最初から光コラボを契約しておいたほうが家計的にはありがたいため、メリットに数えるのもどうかと思うが…。
また、光コラボでは、選ぶことができるプロバイダが限定されてくることになるが、光コラボで利用することになる大手プロバイダを利用するほうが速度も安定するし、メリットも大きい。
光コラボでもひかりTVは見れるし、正直わざわざ光コラボではなくフレッツ光を契約するメリットは法人でもない限り皆無だろう。
フレッツ光のデメリットは、やはり速度が遅いことと、割引を受けることができないということだ。
これも光コラボを契約することで、割引を受けることができるようになるわけだが…。
――これらを考慮すると、以前、「光コラボに転用したほうが良い理由」でも解説したが、フレッツ光を契約するよりも光コラボを契約することをおすすめしたい。
読者たる皆さんに碧血丹心なフレッツ光ナビ編集部としては、何度でも伝えよう。フレッツ光は光コラボで契約したほうが良い。――と。
結局フレッツ光の1Gbpsのプランを契約するなら光コラボがおすすめだ。サービスの内容は変わらないが、料金が安くなるのだから…。
もちろん、全ての光コラボがおすすめできるというわけではない。よく検討してから乗り換えを行わないと、契約期間の縛りがあるため後悔をすることになるだろう。
そのため、もし光回線の契約を考えておられるならおすすめの光回線ランキングを是非参考にして欲しい。
ここまで呼んでいただいて、「よくわからない。結局どこの回線がおすすめなの?」とお悩みを抱えておられることもいらっしゃることだろう。
そんな時は、是非フレッツ光ナビのコンシェルジュサービスまでお問い合わせいただきたい。
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