DSDSとはデュアルSIMデュアルスタンバイの略で、1台のスマホに2枚のSIMカードを挿入して使う方法のことです。2016年頃から日本でも普及しはじめ、格安スマホを中心に家電量販店でも扱われるようになりました。
DSDSのメリットは2種類のSIMを同時に待ち受けにできる点です。つまり、2つの電話番号を1台のスマホで使えるようになります。ただし同時に通信はできないため、どちらか一方を使用中はもう一方は使えなくなるデメリットも存在します。しかし、データ通信+電話という使い方であれば2枚のSIMを同時に使えるので、ひとつのSIMはデータ通信専用にし、もうひとつのSIMは通話料が安いものにすればより低価格にスマホを利用することも可能です。
DSDSが力を発揮するのは海外です。海外でスマホを利用する際にグローバルローミング（国際ローミング）を利用する人も多いでしょう。グローバルローミングとは、海外の通信会社の電話回線を使って通話やデータ通信をおこなうサービスのことです。とても便利な反面、これを利用すると料金は高くなります。
海外でスマホの通信をより安く済ますには、現地でプリペイドSIMを購入するという方法があります。しかし、いつも使っているSIMカードを外す必要があり、これはこれで不便になります。
そこで役立つのがDSDSです。これなら普段使っているSIMカードを挿したまま、現地で購入したプリペイドSIMも挿して使うことができます。いつも使うSIMでないと困る部分はそのままに、現地のプリペイドSIMで構わない部分はそちらを使うと使い分ければ利便性を損ねず節約可能です。
DSDSは国内でも活躍します。冒頭で少し説明しましたが、DSDSであればデータ通信のみのSIMと通話のみのSIMとを併用可能です。これがスマホ料金の節約に大きく貢献します。au、ドコモ、ソフトバンクといったキャリアのスマホのプランは「話し放題」など通話料金がお得になる点が魅力です。一方でデータ通信プランは高かったり自分の使う通信データ量に見合ったプランがなかったりします。
逆に、格安スマホはデータ通信が安いものの通話となると高いということも。そこで使いたいのがDSDSです。電話用はキャリアのSIMを使い、データ通信は格安SIMを使うことで自分のライフスタイルにあったスマホの使い方ができます。
月々のスマホ代を少しでも安くしたいが、キャリアも格安スマホも既存のプランでは満足できない…そんな人におすすめです。
便利なDSDSですが、注意点があります。それは「SDカード排除型」のスマホが存在することです。これは2枚目のSIMカードとSDカードが同じスロットのため、どちらかが使えなくなるタイプということ。つまり2枚目SIMを使うならSDカードを、SDカードを使うなら2枚目SIMを排除しなくてはいけません。そしていま流通しているスマホの大多数がこの排除型なのです。
では、SIMカード2枚+SDカード1枚を利用したい場合はどうしたらいいのでしょうか。その場合はトリプルスロットのスマホを使います。このトリプルスロットはまだまだ珍しいタイプなので、DSDS目当てにスマホを購入する際は注意しましょう。
DSDSは海外旅行に行く人や海外出張が多い人の心強い味方になります。また、国内においても高いスマホ料金を少しでも節約するために役立つ手段のひとつです。通話もできてデータ通信もできて料金が安くなるスマホのプランを探し求めたものの、よいものに巡り会えなかった。そんな人は「DSDS」という方法を検討してみてはいかがでしょうか？
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