フレッツ光から光コラボレーションに切り替えることを「転用」といいます。今回は光回線の転用とは何か?また、どうすれば転用できるのかということについて解説していきたいと思います。
この記事の目次
光回線の転用とは、NTTのフレッツ光からフレッツ光の卸販売を行う光コラボレーション事業者が提供する「光コラボ」へ契約を切り替えることを言います。
光コラボ事業者は、2018年現在800社が光コラボ事業者として登録されています。この800社の中には皆さんも名前を聞いたことがあるであろう会社が名を連ねており、例えば以下のような事業者が光コラボサービスを提供しています。
業種 | 会社名 | 光コラボ名 |
---|---|---|
携帯電話会社 | ソフトバンク | ソフトバンク光 |
NTTドコモ | ドコモ光 | |
プロバイダ | NTTコミュニケーションズ | OCN光 |
ビッグローブ | ビッグローブ光 | |
ソニーネットワークコミュニケーションズ | So-net光 | |
不動産系 | 積水化学工業 | スマートハイム光 |
エネルギー系 | ミツウロコヴェッセル | ミツウロコ光 |
その他 | DMM | DMM光 |
リコージャパン | リコー光 |
上記はあくまで一例ではありますが、様々な業種で光コラボ事業者登録がされていることがわかります。
この光コラボ事業者は何をしているかとうと、NTTが所有するフレッツ光に各社独自の特典をつけて販売をしています。つまり、皆さんも馴染みの深いフレッツ光と2015年から増え始めた光コラボは、中身は同じなのですが契約先が異なるということになります。各社全く同じ「フレッツ光」を販売しても勝負になりませんから、光コラボ事業者は独自の特典をつけ始めます。例えば月額料金を安くしてみたり、あるいは何かとセットで割引を受けられるようにしてみたり、あるいは充実したサポートを売りにしてみたり…。市場原理というやつですね。
ともかく、光コラボはフレッツ光に比べて様々な特典を受けることができます。もちろん、光コラボ事業者は800社も存在しますから、私達利用者にとってフレッツ光よりも損な光コラボも存在します。しかしフレッツ光よりもおトクな光回線というのが、絶対に一つは存在します。だって中身を変えなくても月額料金が安くなるのですから。
ですので、これまでフレッツ光を契約していた人たちも続々と光コラボに乗り換え始めます。これが転用というものです。
ちなみにですが、光回線の転用は、NTTのフレッツ光回線以外――つまり、KDDIの回線であるauひかりや、ソニーが提供するNURO光、ケイ・オプティコムのeo光などではできません。あくまでフレッツ光から光コラボに乗り換えることを指します。
皆さんは、一部光コラボ事業者が悪質な営業活動を行っていることをご存知だろうか。800社もある光コラボの中には、実は悪徳な業者が紛れ込んでいます。こういった事業者は特に60歳以上の高齢者をターゲットにして、オプションに加入させたり高額な月額料金を請求したりしており、光コラボ解禁以降、インターネット回線の契約での消費者トラブルというのが頻発しています。
2017年には年間で13,853件のトラブルが発生しており、これは1日で約38件のペースでトラブルが発生している計算になります。こういった事情もあり、国民生活センターも以下のような注意喚起を行っています。
国民生活センターでは、2016年2月に光コラボレーション事業者が提供する光回線サービス(以下、コラボ光とする)の勧誘トラブルについて消費者に注意喚起(注1)行いましたが、その後も全国の消費生活センター等には「現在契約している事業者のサービス変更だと思って了承したら、別業者との契約になっていた」「今より安くなると言われたのに、覚えのないオプションが契約されており、前より高くなった」等の事例や、消費者が光回線サービスの卸売について十分な理解がないまま契約してトラブルになってしまった事例が引き続き寄せられています。 引用:国民生活センター
こういったことから、光コラボに対して悪いイメージをお持ちの方もいらっしゃるようで、フレッツ光回線の利用者の半分は未だに光コラボ乗り換えていない状況だと言われています。しかし、しっかりと注意点を把握して契約する光コラボを精査することで必ずフレッツ光よりもおトクに契約することができます。――もちろん、おトクに契約するためには調べてから契約しなければならないという責任は伴うわけですが…。
詳しくは「悪徳光コラボ事業者に騙されないために気をつけておきたいポイント」を参考にしてください。
以下では、一部ではありますが、フレッツ光から光コラボに転用するとどのようなメリットがあるのかについてご紹介していきたいと思います。
フレッツ光を転用すると、まず月額料金が安くなります。現在フレッツ光を契約されている方はおそらくフレッツ光とプロバイダ(ISP)を別々で契約されていると思います。
例えば戸建てにお住まいの方なら、フレッツ光の月額利用料4,700円、ここにプロバイダの料金が加算されます。例えば日本で最も契約者が多いプロバイダであるOCNを選んだ場合、OCNの月額料金は1,100円ですから、合計では5,800円がインターネット回線の利用料金となります。
一方の光コラボというのは、プロバイダと光回線がセットになっていることがほとんどです。私達の住んでいる社会では「セット」になると料金が安くなるというのが掟です。――そうです、月額料金が安くなるのです。OCNとフレッツ光がセットになった光コラボ「OCN光」の月額料金は5,100円になります。
フレッツ光からOCN光に乗り換えることでサービスも回線の中身も変えずに月額700円も安くなるのです。光コラボに転用する場合には契約手数料として3,000円がとられてしまいますが、その3,000円も5ヶ月あれば回収できてしまいます。また、プロバイダを自由に変更するためには回線を乗り換える必要があるというデメリットがあるのですが、皆さんとしてもそんな頻繁にプロバイダを乗り換えようとは思わないはずです。なので大したデメリットとは言えませんね。
さらに特定の回線に乗り換えることで、インターネット回線以外の部分で割引を受けることができます。例えば代表的なもので言えば携帯電話とのセット割引です。
特定の携帯電話と特定の光回線をセットで契約することで割引を受けられることが光コラボ最大のメリットです。例えばソフトバンクの携帯電話を使っている人がソフトバンク光で契約すると、携帯電話料金から1万円を上限として毎月500円~1,000円×契約台数分の割引を受けることができます。
こういった携帯電話とのセット割引はドコモならドコモ光、auならソネット光やビッグローブ光で享受することができます。また、格安SIMの場合でも割引を受けることができます。例えば先程紹介したOCN光であればOCNモバイルONEという格安スマホがありますが、毎月200円×契約台数分の割引を受けることができます。
格安SIMはソフトバンクやドコモに比べて携帯電話料金が安い分割引額も少ないですが、うまく利用すれば料金を安く抑えることができるのです。
フレッツ光を転用するためには、工事などの大掛かりなものは一切必要なく、転用する旨をNTTに伝えて乗り換えたい光コラボ事業者に連絡するだけでOKです。中身は変わらないのですから、書類の手続きだけでOKということです。
具体的な手順について以下でご紹介していきたいと思います。
まずは転用承諾書番号というものをNTTの公式サイトから入手します。
転用承諾番号とは一時的なパスワードのようなもので、この番号をもとにNTTと光コラボ事業者は転用の手続きを進めます。
なぜこのような番号があるのかというと、例えば皆さんが現在使っている光回線が勝手にフレッツ光から光コラボに切り替わっていたら困りますよね? 転用承諾番号がなければ、悪徳な光コラボ事業者がNTTに連絡をして「○○さんがうちの光コラボに転用するって言っていて、手続きを進めてくれと言われています。」なんて嘘をついて勝手に手続きを進めてしまうおそれがあるのです。
つまり利用者の知らないところで勝手に手続きが進まないように一時的にパスワードを設定する必要があるのです。
ということで、皆さんはNTTに転用を「承諾」する意味も込めて番号を発行してもらわなければいけません。
転用承諾番号は東日本の場合はこちら、西日本の場合はこちらから必要情報を入力することで手続きを行うことができます。
次に光コラボの申し込みを行います。
ここで注意しておきたいのはNTTに申し込むわけではなく、光コラボ事業者に伝えるという点。皆さんがNTTと手続きをするのは転用承諾番号までです。そして期限があることにも注意しておきたいです。NTTの公式サイトを見ていただければわかると思いますが、転用承諾番号取得から2週間以内に転用の手続きを行う必要があります。
そのため、転用承諾番号を取得する前にある程度どの回線で契約をするかというのは決めておいたほうが良いですね。
ちなみに手前味噌で恐縮ですが、当サイトからも光コラボに申し込むことが可能です。当サイトでは、ソフトバンク光を始めとした様々な光コラボを案内させていただけますし、当サイトから申し込んでいただければキャッシュバック等の特典もありますので、是非一度お問い合わせください!
転用承番号を光コラボ事業者に伝えて申し込みをしたら、後は光コラボ事業者とNTTが手続きを進めるだけなので、皆さんは数日間待つことになります。
だいたい10日間くらいで完了しますあが、正月や連休を挟むような場合、時期的な都合で20日ほどかかることもありますので、とにかく待ちます。
申し込みから10日ほど経って転用が完了すると光コラボ事業者からメールないし郵便で通知が届きます。これで転用は完了となります。
――が、ここでフレッツ光から光コラボに乗り換えてプロバイダが切り替わる場合はもう一つ皆さんがやるべきことがあります。
フレッツ光を使用していたときとプロバイダが変わらない場合は問題ないのですが、光コラボの乗り換えに伴ってプロバイダを変更する場合はプロバイダの解約手続きも済ませましょう。
ただ、光コラボに切り替わる前にプロバイダを解約してしまうと、インターネットが利用できなくなってしまうので注意が必要です。プロバイダの解約方法については各プロバイダの公式ページを確認してみてください。
光回線の転用は、うまく乗り換えることで毎月のインターネット回線の利用料を安くおさえることができるため、是非皆さんもトライしてみてください。
ここまで読んでいただいて、「どの回線に乗り換えたらいいかわからない」「やることが多すぎてよくわからない」という場合は、当サイトのインターネット回線の無料相談コンシェルジュをご活用ください。
当サイトでは、皆さんの光回線の契約を無料でサポートさせていただくサービスを提供しております。ちなみになぜ無料かというと、回線事業者側から紹介料をいただくことで運営しているためです。そのため、これから契約をされる皆さんに料金を請求することは一切ありません。
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