ダウンロードとストリーミングの違いとは

インターネットで動画を視聴していると、「ストリーミング」という言葉を目にすることがあります。この他にも動画の再生方法としては、「ダウンロード」というものがありますが、ストリーミングとダウンロードにはどのような違いがあるのでしょうか？

今回は、ダウンロード再生とストリーミング再生の違いについて解説していきたいと思います。

ダウンロード再生とは？

ダウンロードとは、インターネットにあるサーバーからデータファイルやプログラムをクライアント、つまり皆さんが操作しているパソコンに転送することを指します。

ダウンロード再生とは、ダウンロードしてから再生すること―—つまり、自分のパソコンやスマートフォン、タブレット端末に転送してから再生する手法のことを指します。

イメージとしては、書店に置いてある書籍を購入して、自宅の本棚に並べてから読書をするようなものです。

ダウンロード再生のメリットは、一度ダウンロードしてしまえば、インターネットに接続せずに再生することができる点です。書籍を例にしてみると、一度購入した本はわざわざ本屋さんに行かずとも読むことができますよね？

一方でダウンロード再生をするためには、皆さんが使っているデバイスに空き容量が必要になります。動画ファイルもデータですから、そのデータを保存するための場所が必要になるのです。本を購入しようと思っても本棚に空きがなければ片付ける場所がなくなるようなものです。

このため、ダウンロード再生は、何度も視聴したい動画を再生する方法として有効な手段といえます。一方でパソコンやスマートフォンの容量には限りがありますから、あまり多くダウンロード再生を利用することはできないのです。

ストリーミング再生とは

ストリーミング再生とは、インターネットに接続しながら動画や音楽を再生する方式です。ダウンロード再生と違って自分のパソコンやスマートフォンにデータの容量を取らずに再生することができることがメリットです。

一方でストリーミング再生はインターネットに接続していなければ動画や音楽を再生することができませんから、常にインターネットに接続しておく必要があるのがデメリットです。何回も再生したいと考えていても、その度に通信が必要になるのです。

通信容量に制限があるモバイル回線での視聴をする上で、何度もインターネットに接続して大規模な通信を行わなければならないことは、大きなデメリットであるといえます。

先程の書籍の例に例えると、書籍を購入せずに本屋さんで立ち読みをするようなイメージです。書籍を購入せずに自宅に持ち帰ることはできないので、「また見たい」と思っても本屋さんまで足を運ぶ必要があります。一方で、本を購入しないということは、自宅の本棚を圧迫しませんから、容量には余裕ができます。

1日の間に複数種類の動画を閲覧する人にとって、いちいちダウンロードをしていてはすぐに容量が無くなってしまいます。——かといって、動画を見る度に容量の整理をしていては、とても面倒ですよね？このため、ストリーミング再生は1回あるいは数回しか視聴しない動画を再生するために有効的な再生方法であるといえるでしょう。

場面によって再生方法を使い分けよう

ダウンロード再生とストリーミング再生にはそれぞれメリットとデメリットがあります。このメリット・デメリットをしっかり把握した上で、うまく再生方法を使いわけるようにすると良いでしょう。

基本はストリーミング再生

最近はVODやYouTubeなど、いろいろな動画を楽しむためのサービスが提供されています。このご時世に、「何度も同じ動画を視聴したい」と考える方も少ないのではないでしょうか？

また、光回線を契約しているような場合には、基本的に通信容量について気にする必要はありませんから、わざわざハードディスクの容量を圧迫してまでダウンロード再生をするメリットはないでしょう。

何度も見たい動画だけダウンロードしよう

とはいっても、お気に入りの動画を何度も見たいというときもあると思います。ダウンロード再生は、そんなときに利用すると良いでしょう。最近はスマートフォンもパソコンもハードディスクの容量が大きくなっていますから、数10の動画をダウンロードしたくらいでは容量オーバーにはなりませんが、ダウンロードする動画は厳選したほうが良いでしょう。

違法ダウンロードには注意

インターネット上には、違法に動画をダウンロードしたりする方法が公開されていますが、このような方法でダウンロードしてしまうと、罪の認識がなくても刑事罰に問われる可能性があります。

どのような動画にも著作権がいるということを認識して、違法なダウンロードはしないように注意してください。