テザリング機能とは、スマートフォンなど携帯電話の通信機能を通じて、ノートPCやタブレットなどほかの機器からインターネットに接続することです。テザリング機能を活用して、スマートフォンをモバイルWi-Fiルーター代わりに利用することもできます。
テザリング機能は現在のスマートフォンのデータ通信を使用するため、新たなデータ契約を行う必要はありません。そのため、一時的にほかの機器からインターネットに接続したいという場合にとても便利です。ただし、携帯電話会社によっては別途オプションとしてテザリング機能の使用料が数百円程度かかる場合もありますので、利用前には確認しておきましょう。なお、テザリング機能は、3大キャリアだけでなく格安SIMでも原則利用できます。
テザリングを使用するには、インターネットに接続できる携帯電話がテザリングに対応していることが必要です。使い方は簡単で、接続したい機器から携帯電話のWi-Fiに接続し、携帯電話のテザリングをONにするだけで利用できます。
近年発売のスマートフォンは、テザリングに対応しているものがほとんどです。ただし、端末の販売キャリアと携帯電話契約の組み合わせや、OSのバージョンによっては利用できない場合もあります。特にSIMロック解除した端末で格安SIMを利用している場合には、対応状況を確認しておきましょう。
なお、携帯電話会社によっては、テザリング機能を利用するためにオプションの契約を行わなければならない場合もあります。契約プランによってはオプション料金が必要です。
テザリングには、無線のWi-Fi接続、Bluetooth接続、有線USB接続、3つの接続方法がありますが、無線でかつ高速で通信が可能なWi-Fi接続を利用するのが最も一般的です。
しかし、Wi-Fiテザリングを使用すると、携帯電話側のバッテリー消費が激しくなります。重要なときに携帯電話がバッテリー切れとならないように、余裕を持った使い方をするか、モバイルバッテリーを利用するなど、充電環境を整えておきましょう。
Bluetoothテザリングではバッテリーの消費を抑えることができる点がメリットですが、通信速度はWi-Fiにくらべると遅くなります。状況によってよりよい接続方法を選択しましょう。
Wi-Fiテザリングは、気軽にほかの機器からインターネットに接続することができる便利機能です。しかし、周囲の知人に安易に電波を貸すことには危険性があるということも知っておきましょう。
携帯電話でのデータ通信契約は、その多くが月◯GBという形で行われています。そのため、インターネットをよく使う人では、月末になるとデータ量を使い切ってしまい、通信制限を受けてしまいます。制限を受けると接続速度が大幅に低下して不便なため、一時的にWi-Fiテザリングを使わせてほしいと頼まれることは少なくありません。
しかし、Wi-Fiテザリングで電波を貸すことはおすすめできません。仮にゲームアプリや動画のダウンロードに使用されてしまうとしましょう。多くのデータ量がありますので自分のデータ通信量を使い切ってしまわれる可能性がありますし、従量制の契約の場合には通信費が上がってしまいます。
テザリング機能を使えば、外出先でもWi-Fi対応のタブレットやPCなどからインターネットに接続することができるのでとても便利です。
しかし、データ通信量は携帯電話のものを使用するため、使い過ぎると契約データ量を上回って通信制限を受けることや、従量制の場合は料金が高額になることがあります。携帯電話側のバッテリー消費も多くなりますので、バッテリー切れにも注意しなければなりません。
テザリングは、手軽に使えて便利な機能です。だからこそ、正しく理解して上手に活用していきましょう。
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