オンラインゲームなどで反応にタイムラグが発生する、いわゆる「ラグい」状態はイライラするものです。映像つきのチャットをしたり、動画配信サービスを大画面で視聴したりする時も、できればラグを感じることなく楽しみたいもの。いったいどうすれば改善できるのでしょうか。
「通信速度を上げれば良い?」と、考える人もいるかもしれませんがそれは間違いです。肝心なのは回線速度Mbpsではなくping値というのは、ご存じでしたか?そもそもpin値とは具体的にどのようなものなのかというところから詳しく解説します。
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pingとは簡単にいえば応答速度のことです。スマホやパソコンから送信したデータがサーバーに届き、返信した応答を受信するまでの時間になります。pingは小さければ小さいほど反応良好ということです。
pingの単位はmsで表されます。自分の使っている端末の回線速度はSPEEDTESTというサイトで測定できますが、仮に100msだったとしましょう。これは、オンラインゲームなどで「右に動け」と入力してから、キャラクターがその通りに動くまで0.1秒かかるという意味です。
0.1秒というとほんの一瞬のように思う人もいるかもしれません。しかし、ゲームでもチャットでも間違いなく「ラグい!」と感じるレベルです。インターネット上でエンターテイメントを満喫したり、円滑なコミュニケーションをしたりするためには、できるだけpin値を小さくする必要があるのです。
具体的には、LINEの無料通話で100ms以下、オンラインゲームで50ms以下が最低基準といわれています。いったいなぜ、ping値は大きくなってしまうのでしょうか。
ping値は通常の光回線ならば10ms~50ms程度です。もし、100ms以上になっている場合には、何かが原因となって問題が発生していると考えられます。考えられる要因としては次のようなものがあります。
Wi-Fiと電子レンジは2.4Hzという同じ周波数帯を使用しています。時々、ping値が跳ね上がったり、回線が切れやすかったりという場合は、電子レンジが原因かもしれません。電子レンジと干渉しない5GHz対応Wi-Fiルーターなどに切り替えてみてはいかがでしょうか。
ひとつの回線に何台もの端末が接続していると、ping値が乱高下することもあります。いくつかの端末のWi-Fi接続を切ってみると改善することもあるでしょう。
ゲームやチャットをしているその裏で、アプリやゲームの自動アップデートが進行していると、pingが不安定になります。アプリ等の設定でダウンロードの速度を2MB/s以下にしておくなどして、自動アップデートによる圧迫を回避しましょう。
ping値が高く、何をするにもノロノロしている時には、次のような工夫をしてみるのも良いかもしれません。
ルーターと端末が1階と2階に離れていたり、何枚も壁を隔てていたりしませんか?ルーターの近くに端末を持っていくだけでping値が小さくなることもあります。
ルーターは基本的に電源を切らずに使用し続けます。しかし、長時間稼働しているうちに処理能力が落ちてしまうことも!そんな時は、ルーターを再起動するだけで回線が安定し、ping値も下がることも少なくありません。
パソコン本体の故障、スペック不足などがある場合、何をしてもping値が下がることはありません。買い替え時ともいえます。
オンラインゲームやチャットを快適に楽しむには、ping値をいかに小さく保つかがポイントです。それにはまず、現在のWi-Fi環境やパソコンのスペックなどを見直すことから始めましょう。
ping値が大きい環境でオンラインゲームに参加していると、不正行為と見なされる挙動が起きやすくもなります。安心してゲームに参加するためにも、ping値はできるだけ小さくキープしておくことを心がけたいところです。
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